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【韓国語 海苔】韓国語で海苔は「キム」面白い韓国語の海苔の由来を解説

【韓国語 海苔】韓国語で海苔は「キム」面白い韓国語の海苔の由来を解説

韓国語学習
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韓国海苔って韓国語で「キム」と言いますが、なにか由来があるのでしょうか?
韓国語先生
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意外と面白い由来があります。今回は、韓国のりについて学んでみましょう。

韓国海苔と言えば、パリパリした食感にごま油がきいた程良い塩味の効いた海苔ですよね。

おかずにも出来るし、キムパップにしても良いし、おやつとしてポリポリ食べるのも良い、どんな食べ方も出来る美味しい海苔ですよね。

そんな美味しい海苔を韓国語で何というかご存知ですか?

「キム」といいます。「キム」って韓国で言えば、金さんなど韓国人の名前そのものじゃない?と思った方もいらっしゃると思います。

実は、この韓国海苔が「キム」と言われるには、朝鮮王朝時代に遡るエピソードがあり増した。

今回は、この美味しい韓国海苔「キム」について紹介していきます。

【韓国語 海苔】海苔=キムの由来は、キムさんにあったって本当?

韓国海苔を意味する単語「김キム」は、韓国人によくいる苗字「キム(金)」さんと一緒ですよね。

韓国人の5人に1人がキムさんという苗字なので、韓国海苔が「キム」という事を聞けば、あれ?キムってキムさんじゃないのかなと思う方もいらっしゃると思います。

実はこれ、偶然の一致ではなく、しっかり由来があるのです。

韓国海苔の「김キム」は朝鮮王朝時代のキムさんが由来なのだそうです。

時代は、朝鮮王朝時代に遡ります。この時代に、김 여익(キムヨイク)さんという憂国の志士がいたそうです。

彼は、全羅南道光陽で生まれ育ちます。

清が朝鮮半島に侵略した丙子の乱がおきた際、立ち上がったのがこのキム・ヨイクさんだそうです。

地元から義勇兵を率いてソウルまで駆け付けましたが、すでに朝鮮王朝は降伏寸前。負けてしまったキム・ヨイクさんは、なくなく故郷まで帰る事になります。

ただ、それでは先祖に面目がたちません。地元を離れ、태인도(太仁島)に住むようにし、ここで、キム・ヨイクさんは海苔の養殖を始めます。韓国海苔特有の乾燥方法を生み出しました。

このようにキム・ヨイクさんは、海苔の養殖・加工・販売で生活するようになりました。

いつしか、キム将軍の苗字をとり、海苔の事を「キム」と呼ぶようになったそうです。

世界初の海苔養殖は、日本に記録がみられる元禄年間だといわれていますが、キム・ヨイクさんによる海苔養殖が世界初なのではないかとも指摘されているそうです。

ただ、韓国海苔の「キム」さんには諸説あります。20世紀初頭の완도군(ワンドグン)でキム・ユモンという人物が韓国海苔の養殖・加工・販売を広めたともいわれています。

すると厄介なのが、同じ苗字の「キム」であることです。

キム・ヨイクさんから由来する「キム」なのか、キムユモンさんからくる「キム」なのか謎のままですが、「キム」さんという苗字から由来して韓国海苔が「キム」と呼ばれるようになった事象は変わりません。

【韓国語 海苔】食文化に根付いた韓国海苔「キム」

このように韓国海苔が生まれた訳ですが、今でもこの韓国海苔は韓国の食文化にも深く根付いていますよね。

ですが、この韓国ならではのごま油で風味付けされ、塩で味付けされたものは、実は近代になってからできたものだそうです。

キムヨイクさんが生み出した当時の海苔は味付けされていないものが一般的だったようですよ。

では、このごま油に塩の味付けはどこからの影響かというと、実は関西の味付け海苔に影響を受けて生まれたものだそうです。

韓国と日本の繋がりを少し感じられて嬉しいですよね。

今となっては、韓国の家庭では味付けされた韓国海苔がおかずとして食卓に並びます。

みなさんもご存知かと思いますが、韓国料理はとにかくおかずが沢山並びますよね。

キムチ、複数の種類のナムル、韓国海苔…どれもご飯との相性もバッチリです。

韓国海苔の代表料理といえば、韓国風海苔巻きのキムパップ(キムパ)。新大久保の随所や韓国国内でもテイクアウト出来るキンパ専門店があちこちにあります。

最近では、アレンジの効いた不思議なキンパも続続と出て来ているそうです。

【韓国語 海苔】「김 (キム)」を使った単語を紹介


ここで、この韓国海苔の「김 (キム)」を使った単語を少しだけ紹介していきます。

재래김ジェレギム(韓国産の海苔)

韓国の海苔を強調したい場合は、この「재래김」を使います。

<豆知識!>
韓国の海苔は、オニアマノリやイチマツノリといった種類の海藻(岩ノリ)を使って作られます。

一方、日本はアサクサノリやスサビノリといった種類の海藻を使って作られるそうです。そもそも種類が違うので、食感や風合いが異なるのかもしれませんね。

맛김マッキム(味付け海苔)

味付け海苔のことを맛김マッキムと言います。この맛は「味」という韓国語でしたね。

<豆知識!>
韓国は、ごま油と塩で味付けされている一方、日本では甘辛い醤油風味の海苔です。最近の韓国海苔では、ごま油ではなくオリーブオイルを使用している海苔もあるのだとか。

いかがでしたか。一概に海苔「김」といっても様々な言い方があります。使い分けていきましょう。

【韓国語 海苔】韓国語で「のり」は何ていう?

日本語には海苔の同音異義語「のり」が沢山ありますよね。糊の「のり」、ノリがいいの「ノリ」これらは何ていうのか、気になりませんか?せっかくなので、韓国語でどのようにいうのかも学んでおきましょう。

文房具の糊は「풀(プル)」

この풀(プル)にも同音異義語があります。それは「草」です。

韓国語では草のことを풀(プル)というのです。そのため、緑色のことを풀색(プルセク)といったりします。

ノリがいいは、「분위기를 잘 맞춘다(プニキルル マッチュンタ)」

直訳すると雰囲気が良く合っているという意味です。

雰囲気を合わせる、つまり、ノリがいいを意味するのです。

化粧のノリがいいは、「화장이 잘 받다(ファジャンイ チャル パッタ)」

直訳すると、化粧がよく受け取れるという意味ですが、化粧のノリがいいという意味を表しています。

韓国語にも同音異義語があったりします。一緒に派生して覚えるのも良い学習に繋がります。

<まとめ>【韓国語 海苔】韓国語で海苔は「キム」面白い韓国語の海苔の由来を解説

今や、韓国人の食卓には欠かすことのできない韓国海苔。日本とは違い、ごま油の風味と塩味の効いた海苔がたまに恋しくなるほどです。

お土産に貰ったら嬉しい一品ですよね。今回は、この韓国海苔は韓国語で何と言うのか、その由来について解説していきました。

また、韓国海苔「キム」にまつわる単語や同音異義語の「のり」についても見ていきました。韓国海苔の由来のエピソードは、面白かったのではないでしょうか。

一見普通の韓国語単語でも実は由来があったり、同音異義語があったりする楽しさをも感じ取っていただけたら嬉しいです。

そうした興味心が学習の手助けになることもあります。ぜひ、今回の海苔の話も単語と一緒に頭の片隅に入れておいて下さいね。

韓国語大好き
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